「お口の健康を
未来へつなぐために」

歯の健康は、一生涯の生活の質に関係するものです。むし歯や歯周病は、進行すると痛みや歯の喪失につながるだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼすからです。
当院では、予防から治療、そして健康維持まで、患者さまお一人お一人に寄り添った診療を提供しています。

このような症状にお気づきの方は、当院までご相談ください
  • 歯がしみる、痛む
  • 歯ぐきが腫れている、出血する
  • 口臭が気になる
  • 歯がぐらついている気がする
  • 歯石が気になる
  • 定期検診をしばらく受けていない
早期の発見と治療が、むし歯や歯周病の進行を防ぐ鍵です。気になる症状がある場合は、ぜひご相談ください。

歯髄温存療法

むし歯が神経まで達してしまった場合、従来の治療では「抜髄(ばつずい)」といって神経を取り除く処置が必要でした。しかし、神経を取ると歯の寿命は確実に短くなり、具体的には歯が割れやすくなったり、「根尖性歯周炎」という根の先に炎症が起こる病気を引き起こすことも少なくありません。歯を少しでも長く保つためには、神経を残す治療が理想的です。当院では、MTAセメントを用いた「歯髄温存療法(VPT)」を積極的に導入し、できる限り神経を残す治療に取り組んでいます。

むし歯とは?

むし歯は、口内の細菌が糖分を分解する際に発生する酸が原因で、歯を溶かしてしまう病気です。
進行すると歯の内部にある神経にまで影響が及び、痛みや腫れを引き起こします。初期段階では自覚症状が少ないため、定期的な検診が欠かせません。

むし歯の進行

初期むし歯

歯の表面が白く濁る状態で、痛みはほとんどありません。

●治療法
歯のクリーニングを行った後、適切な歯磨き方法のご指導やフッ素塗布を実施し、歯の再石灰化を促します。

エナメル質のむし歯

歯の表面に小さな穴が開き、冷たいものがしみることがあります。

●治療法
むし歯を削って除去し、レジン(白いプラスチック)やインレー(詰め物)を詰めて治療します。

象牙質のむし歯

歯の内部に進行し、痛みを感じることが増えます。

●治療法
むし歯の進行度に応じて、MTAセメントや水酸化カルシウムなどの薬剤を使用し、その上にレジン(白いプラスチック)やインレー(詰め物)を詰めて治療します。

神経まで進行したむし歯

象牙質を破壊して神経にまで到達し、歯の神経が炎症を起こしている状態です。
炎症を放置すると内部には多くの細菌が繁殖し、やがて根尖孔を通じて周囲組織に感染が広がり、膿がたまる「根尖性歯周炎」を引き起こします。

●治療法
炎症を起こした神経を一部除去する生活歯髄切断法や、神経を全て除去する根管治療が必要になります。

神経まで進行したむし歯

強い痛みや腫れが生じ、神経の治療が必要になります。

●治療法
根管治療が必須の状態です。歯の状態によっては抜歯も必要になります。

歯髄炎の特徴

可逆性歯髄炎
歯髄を取り除かなくても、まだ回復の可能性がある段階です。
歯髄炎の中でも「歯髄充血」と呼ばれる状態で、炎症により歯髄内の毛細血管が広がっています。症状としては、冷たいものがしみる程度で、安静時にはほとんど痛みを感じない初期段階です。

不可逆歯髄炎
治療には歯髄の除去が必要となる状態です。
この段階では痛みが明確になり、安静時でも痛みを感じるようになります。

歯周病とは

歯周病は、歯と歯ぐきの間の溝「歯周ポケット」に溜まった歯垢に含まれる細菌(P.gingivalis、T.denticola、T.forsythiaなど)が原因で発症する炎症性疾患です。
この病気は、歯を支える骨を溶かしてしまうため、放置すると歯が揺れはじめたり、抜け落ちる原因になります。
また、歯周病は細菌による「感染症」であると同時に、不規則な生活習慣やストレスが影響する「生活習慣病」でもあります。

歯周病の進行段階

歯肉炎

歯ぐきにプラーク溜まり赤く腫れ、出血が見られる状態です。

軽度歯周炎

歯ぐきの炎症がさらに進行すると、歯周ポケットが深くなり、歯を支えている骨が少しずつ溶けていきます。

中等度歯周炎

歯がぐらつき始め、痛みや出血が増加します。

重度歯周炎

著しい歯の動揺が現れ、急に激痛に襲われる・歯が抜け落ちるなどのリスクが高まります。

歯周病の予防方法

歯周病は、日常のケアと歯科医院での定期的な検診を組み合わせることで予防できます。
日常のセルフケア

●正しい歯磨き習慣

歯磨き粉を使用し、デンタルフロスや歯間ブラシ・洗口剤も併用しましょう。

●禁煙

タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素は血行を悪化させ、口腔内に以下のような悪影響を及ぼします。

歯周病の進行:血行が悪化し、炎症の発見が遅れる
治療の効果低下:歯ぐきの治りが悪く、治療が長引く
免疫力の低下:病気やアレルギーにかかりやすくなる
傷の治りが遅くなる:手術後の回復が遅れやすい
歯の着色と悪影響:ヤニ汚れからニコチンが染み出し口腔環境が悪化

●クリーニング(PMTC)

患者さまお一人お一人のお口に合わせたポリッシングペーストを使い歯の表面を磨き、細菌の付着を防ぐプロケアを行います。

●バランスの取れた食生活

ビタミンCやカルシウムを含む食品を積極的に摂取し、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。

●ストレス管理

適度な運動などを取り入れ、リラックスしたり充分な睡眠時間をつくるように工夫しましょう。
歯科医院でのプロフェッショナルケア

●歯石除去
(スケーリング・ルートプレーニング)

セルフケアでは落とせない歯石を除去します。
縁上歯石はスケーリングで除去、縁下歯石はルートプレーニングにて除去を行います。

●歯周ポケットおよび動揺度測定

歯と歯ぐきの間の深さを測り、炎症の進行具合を確認します。

保険診療と自由診療

当院では、患者さまのニーズに合わせて保険診療と自由診療の両方を提供しています。
保険診療のむし歯治療
項目 銀色の詰め物・被せ物 CAD/CAMインレー
CAD/CAM冠
レジンの詰め物(レジン充填)
イメージ 金属合金で作られた銀色の詰め物・被せ物 歯の色に近い白いプラスチック製の詰め物被せ物 歯の色に近い色合いのプラスチック製の詰め物
特徴 おもに「金銀パラジウム合金」という金属素材を使用。強度が高く、保険適用で安価に治療可能 歯に似た白色なので、銀歯に比べて見た目がよい。 歯科用プラスチック「コンポジットレジン」を使用。身体への負担が少なく、即日で治療が完了するケースが多い
デメリット 経年による酸化や歯ぐきの変色、さらに金属アレルギーのリスクがある。
また、接着剤の劣化ですき間ができると「二次むし歯」の原因となることがある
プラスチックの磨耗が生じ、歯ぎしりや食いしばりが強い方には不向き
プラスチックなので、表面に傷がついたり、汚れがつくことでむし歯の再発率が高い
経年で変色しやすく、強度が弱いため欠けたり割れたりすることがある
※スクロールできます。
自由診療のむし歯治療
項目 セラミックの詰め物・被せ物 ジルコニアの詰め物・被せ物 ゴールドの詰め物・被せ物
イメージ 透明感のある美しいセラミック製の詰め物・被せ物 セラミックの一種であり従来のセラミックと異なり金属に匹敵するほどの強度がある 金合金や白金加金で作られた金色の詰め物・被せ物
特徴 表面が滑らかで歯垢が付きにくく、むし歯のリスクを軽減。天然歯に近い自然な見た目でありつつ、メタルフリーなので金属アレルギーの心配がない 高い強度と耐久性から素材としての寿命が長く、金属アレルギーの心配もない。 歯とほぼ同じ硬さで、自然なかみ合わせを維持。腐食に強く、金属アレルギーが起こりにくい
デメリット 自由診療のため高額。強い衝撃で割れることがある 自由診療のため高額。 自由診療のため高額。金色の見た目が気になる場合がある
価格(税込) ジルコニアセラミッククラウン ¥165,000~
emaxクラウン ¥110,000~
emaxインレー ¥66,000~
ステインジルコニアクラウン ¥110,000~
ジルコニアクラウン ¥88,000~
ジルコニアインレー ¥66,000~
ゴールドクラウン 時価
ゴールドインレー 時価
※スクロールできます。
患者さまのニーズやご希望に応じて適切な治療法をご提案いたします。お気軽にご相談ください。
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(最終受付 - 13:00)
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